初心者がアクアリウムを始める前に知っておきたい熱帯魚のこと

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熱帯魚とは

熱帯魚とは字の如く熱帯に住む魚を指すのですが、現在日本に輸入されている種類だけでも 2000種を超え、産地も南米のアマゾンから東南アジア、アフリカ、オセアニア、中国etc・・・ 熱帯~温帯の様々な場所に生息しています。

ほとんどが淡水域ですが、汽水域(河口付近)に生息している種類もいます。

また、原産の川や湖で泳いでいるのを捕まえて輸入したワイルド個体に対し、熱帯魚で有名なグッピーやネオンテトラは ほとんどが東南アジアから養殖されて日本に入ってきて(養殖個体)いる。
つまり、世界中の熱帯魚達が集まっているのです。

熱帯魚に関して、日本はドイツに並ぶ位の”先進国”と言えるでしょう(ちなみにドイツは全人口の3分の1が水槽を所有し、熱帯魚を飼育しているらしい)2cm程の小さくかわいい魚から2m以上になる凶暴な魚まで、魚のサイズや習性も様々ですが、種類に関しては雑誌やTV、ネットなどでご覧になって1つや2つはご存知でしょう。

また、値段も10円から何百万までありますが熱帯魚店に行けば価格が書いてある筈ですので各自ご確認下さい。

しかし、意外と知られていないのが寿命。

寿命が短い魚はグッピーなどで約1年、ネオンテトラなどは品種にもよりますが 1.5~3年、大型ナマズなどは数十年と様々です。

本屋さんや熱帯魚店、ネットでも色々記載されていますので一度ご覧になるのも良いと思います。

観賞用に飼育されるものであることから、色や形が鮮やかなものが多くあり、一般的には淡水魚のことを指すことが多いようです。

そもそもが熱帯地域の魚類の飼育であることから、温帯である日本では屋外で飼育することは稀で、ほとんどが屋内での水槽内での飼育となっています。

海水魚を除いた淡水魚だけでも、世界中の熱帯・亜熱帯地方に数多くの熱帯魚が分布しています。

主な地域としては、南米、熱帯・亜熱帯アジア、東西アフリカ、そして、オーストラリアやニューギニアが挙げられます。

他の地域にはない特性を持った熱帯魚が、各地域で生息しています。

熱帯魚は、こうしたいわゆるワイルド種と言われる現地採取の野生種のほかに、古い時代から養殖も盛んに行われています。

熱帯魚ショップなどで売られている熱帯魚は、圧倒的に東南アジアで養殖が行われたものが多く、そうした養殖個体は安価で取引きされる場合が多くなっています。

一方において養殖は、ヨーロッパでも行われていて、ドイツやオランダのブリード種は体型もしっかりしていて、美しさにも定評があります。

ミクロファーガス・ラミレジィが、ドイツラムの名前を語って販売されているものについても、実際は、東南アジアから持ち込まれているケースが多いようです。

価格的にも手を出しやすい価格になっています。

日本でもグッピーをはじめ、養殖の行われている魚もあり、国内産の養殖魚は、東南アジアからの輸入品よりも比較的高価ですが、系統的にきちんと管理されたものになっています。

日本の水道水にも慣れているので、丈夫で、飼育しや易くなっています。

熱帯魚の魅力

癒しを感じる異次元の世界

ゆらゆらと静かに揺れる水草。
その茂みを通り抜ける色鮮やかな魚たち。

虹色に輝く魚のウロコ。
ロングフィンの魚のひらひらと揺れる尾ヒレ。

淡いブルーの照明に照らされた、非日常的な水の中の空間。

水槽の中の幻想世界は、見ているだけで大きな癒しを感じてしまいます。

目の前の水槽を泳いでいる魚は、ついこの間までアマゾンの川を泳いでいた魚かと思うと、なお一層不思議な気持ちに駆り立てられたりします。

遠いアマゾンを思い浮かべると同時に、人間の一方的な都合で連れて来られた魚たちなのだから、大事に育てなければと、なお一層決意を固めたりもします。

水槽の中の小さな社会

コミニュティ水槽におけるテリトリー意識からのいじめ、メスに自分をアピールするときのオスの美しさ、オスの求愛行動とメスのやり取りのおもしろさ、いじめられていた大人しい魚が、相手を他の水槽に移した途端に、急に我が物顔になったり・・・・と、小さな社会のしくみを、時にはユーモラスに、時には切実に見る思いがすることもあります。

自然のしくみを知る

最近は美容院やリクライゼーションのショップなどでも、癒しをもたらすインテリアの1つとして、水槽を置くところも多くなりました。

ろ過されたきれいな水の中で、カラフルな熱帯魚が泳いている水槽は、本当に見事なくらい美しく、長く見取れてしまいます。

自分の家でもこんな水槽を置けたらと、少なからず願ってしまいます。

しかし、美しい水槽を維持するには、工夫や手間、時間がかかり、予想以上に大変です。

魚は酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出します。

水草は魚たちが吐き出した二酸化炭素と照明による光によって、光合成を行い生長して行きますが、吸った二酸化炭素の代わりに酸素を吐き出します。

こうして吐き出された酸素を魚たちが吸って生きて行きます。

また、魚の糞や残り餌は、猛毒のアンモニアに変わります。

このアンモニアは、亜硝酸菌のバクテリアに因って、毒性のある亜硝酸に変わり、この亜硝酸もさらにバクテリアに因って、毒性の低い硝酸塩に変えられます。

つまり水中に育っていたバクテリアがアンモニアや亜硝酸を無毒化してくれることになります。

しかし、硝酸塩も沢山溜まってくると、pH低下や、硝酸塩の持つ窒素分がコケ藻類の大発生をもたらします。

また、硝酸塩は、酸素がないところでは、再び毒性の亜硝酸に戻ってしまいます。

しかし、このとき水草が、この硝酸塩から、苔の栄養分にもなる窒素を栄養ととして取り込みます。

これにより水の浄化が図られることになります。

このように自然のしくみというものは、私たち人間の知らないうちに、すばらしい循環を保っているのです。

奥の深い水槽の世界

水が汚いと、魚は病気になったり、種類によっては生きていけない魚もいます。

水を浄化させるには、主役としてバクテリア、そして水草が必要になります。

バクテリアはろ過した水を置いておくだけで自然に発生していきます。

そして水草は、熱帯魚が吐き出す二酸化炭素だけでは、生長するための光合成を行うのには足りない場合もあります。

足りなければ二酸化炭素を足してやらなければ、水草は育たなくなります。

アンモニアや亜硝酸を硝酸塩にするバクテリアが充分育っていないと水の浄化は足りなくなくなりますから、ろ過はもちろん、水換えも必要になってきます。

基本的にはどんな優れた外部フィルターを使っても、水換えは必要で、水槽内の環境をを維持するには、手間も時間もかかります。

しかし、水槽の中に濾過バクテリアの生態系を作り出すことによって、水を換える必要もほとんどないばかりか、フィルターを使わずに水を状態良ち、熱帯魚を飼育できるようになることもあります。

これはいわゆるバランスドアクアリウムと言われるものです。

バランスドアクアリウムでは、水換えの必要がほとんどなくなることにより、環境変化による魚のストレスや病気の発生、突然死なども大きく減らすことができます。

特に水の流れを苦手とするベタなどの種類の魚にとっては、フィルターによる水流のない環境は最適になります。

また、卵や仔魚が流されてしまったり、あるいはフィルターに吸い込まれてしまったりといったこともありませんから、繁殖には、とても有利です。

しかもさまざまな微生物のいるバランスドアクアリウムは、ブラインシュリンプの幼生を食べることのできないほど小さな稚魚の餌にも困らないことになります。

まさに自然のしくみを利用して、水槽の中に濾過バクテリアの生態系を作り出し、さらに窒素を水草に吸収してもらうという自然さながらの絶妙な調和の上にのみ成り立つ飼育です。

バランスドアクアリウムは、水替えや掃除をほとんど必要としないパーマネントセットアップです。

いったんバランスドアクアリウムが成り立つと、手間をかけることなく、長い間熱帯魚を飼育できる環境を保つことができるようになります。

バランスドアクアリウムに成功すれば、さほど手間をかけることのなく、魚にとっても快適で、なおかつ美しい水槽を維持することができるようになるのです。

実現は容易なことではありませんが、もしこれを実現できれば、飼育者にとっても生きものにとっても、それはまさに理想的な飼育になります。

特に飼育に高度な技術を要する生き物を飼育する場合は、こうしたバランスドアクアリウムについての理解は、きっと大きな助けになります。

水槽の世界は、追究していくと、実に奥行きの深いものがあります。

飼育は難しい?

熱帯魚は、金魚に比べて飼育するのが難しいと思われるようです。

しかし、どちらも健康に飼育しようとするならば、 金魚と熱帯魚の飼育方法はほとんど変わりはなく、水が少し暖かい(平均26℃)程度です。

実際の飼育方法、器具の紹介や仕組などは、 理解してしまえば金魚を金魚鉢で飼うよりも簡単かもしれません。

ただ、魚は小さいながらも生き物である上に、水槽と言う限られた世界で暮らしているのですから、 ちょっとした事が致命傷になりかねません。

実際にトラブルが起きた水槽では、人間にはちょっとした事でも魚にとっては重大な問題が発生している事が多いのです。

少しでも魚の事を理解してあげる事で「難しい!!!」と思う回数がきっと減るはずです。

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