アカヒレ飼育に挑戦しよう

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アカヒレ飼育に挑戦しよう

Contents

アカヒレとは?

アカヒレは観賞魚の中でも酸素消費量が少なく、小さな水槽でも飼育でき、水温の変化にも強く、丈夫で飼育のしやすい魚です。
低温に強く、室内なら冬でもヒーターなしでも飼育は可能です。

アカヒレは低水温でも、高水温でもわりと平然としていて、半年以上も水替えをしない環境でさえ、病気もせずに元気にしているほど丈夫です。
アクアリウムを始めた最初の水槽で、アカヒレを飼育していましたが、1年間足し水のみで、水槽から飛び出したアカヒレ以外は一匹も☆になりませんでした。

何種類かの観賞魚を混泳飼育した場合、最後まで生き延びているのはアカヒレです。
メダカや金魚よりもはるかに丈夫なアカヒレは、初めて観賞魚を飼育するのに最も適していると言えます。

アカヒレは驚く程丈夫な種類なので、観賞魚の飼育に自信がない方や、初心者の方には非常におすすめ。
アカヒレ飼育から始めれば、失敗して嫌なイメージがつくことも少なく、アクアリウムの楽しさをゆっくり知っていくことができます。

アカヒレはコッピーと呼ばれ、その由来は、コップくらいの少量の水量で飼育できるからと言われています。
3リットル程度の容器でも、自然繁殖した事例もあるようです。

上手に飼育し、健康な状態を維持することで、購入したときとは比べ物にならないほど綺麗に発色し、見ごたえのある姿に変わります。
同じ水槽でアカヒレを複数飼育していると、オス同士がヒレを大きく広げて、ベタのフレアリングのような行動が見られることもあり、楽しませてくれます。

オスとメスの見分け方は、繁殖期になるとオスの尾ビレは一層赤くなり、メスは腹部がふくらんできます。

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アカヒレ飼育用品

特別に必要なものはなく、極端な話、水を入れる容器さえあれば飼育は可能で、水槽でも金魚鉢でも空き瓶でもコップでもアカヒレ飼育は始められます。

ただし、水量は多いに越したことはないので、置き場所、水換えの頻度、飼育匹数などを考慮したうえで、飼育容器を選びましょう。

アカヒレは、低温に対して非常に強く、冬季も室内ならヒーターなしでも飼育は可能です。

ヒーターで水温を一定に管理できれば病気の予防には役立ちますので、可能なら設置してあげましょう。
ヒーターは、水槽内に入れて電源を差しておくだけで一定の温度に保ってくれるオートヒーターが安価で管理が簡単なのでオススメです。

アカヒレは、高温にも強く、夏季でも30℃程度ならビクともしません。

ただし、35℃以上が連日続くような環境ではさすがのアカヒレも平気ではいられない状態になるので、直射日光は避け、適度な換気や、水換え、可能ならばファンを設置するなど、水温の上昇対策をしましょう。
水温計も数百円で売っているのでつけておきましょう。

低床はphに影響を与えないものならなんでも大丈夫ですが、明るい色を選ぶと若干発色が薄くなる場合があるので、暗めの色のものを選ぶか、低床なしでも問題ありません。
水草もあってもなくてもいいですが、導入したい場合は、アナカリスやウィローモスなら水中に入れておくだけで勝手に生長してくれるので管理は楽です。

水草を低床に植栽したい場合は、ソイルなどが必要になり、水質が悪化しやすく、アカヒレ飼育とはまた別の、水草水槽としての管理が必要になるので、アカヒレ飼育を目的とするならば、水草は植栽しない方向で考えたほうが無難です。

どうしても、水草を植栽してアカヒレと同時に鑑賞したい場合は、鉢植えとして導入すれば、管理はしやすくなります。

アカヒレ水槽に使うろ過器は、メダカや金魚の飼育に使う普通の濾過器、一般に言われるブクブクでもアカヒレ飼育は十分可能です。
ろ過器の音や水はねが気になる方は、ろ過器なしでも大丈夫です。

アカヒレの購入

他の観賞魚同様、できるだけ健康で、元気に泳ぎ回っている個体を選びましょう。

元気がなかったり、水槽内をフラフラ泳いでいたり、隅でじっとしている個体は避けましょう。
背骨が曲がっていたり、極端にやせ細ったりしている個体も、長く生きられない可能性が高いので避けましょう。

アカヒレ水槽の準備

水槽や器具を水洗いします。

水槽に濾過器や低床を設置。

水道水を水槽に入れます。

水槽に入れた水に含まれている塩素をカルキ抜き剤で中和します。

濾過器、ヒーターなどの電源を入れて準備完了。

水温計も忘れずにつけておきます。

アカヒレの水合わせ

水温や水質の急激な変化はアカヒレにとって非常に負担になり、ストレスを与え、最悪の場合、ショックで☆なってしまうこともあるので、水合わせは慎重におこないましょう。
アカヒレは丈夫だから言って、いきなり水槽に入れることだけは避けましょう。

最初はアカヒレを袋のまま水槽に浮かべ、しばらくそのままにしておきます。

こうすることで、水槽の水とアカヒレのいる袋の中の水の温度差が少なくなります。

浮かべておく時間は、30~60分程度で、あまり長すぎても、袋の中が酸欠状態になったり、水がよごれたりすることでアカヒレの負担になります。

次は、アカヒレの入っている袋の中にハサミなどで小さく穴を開けます。

水槽の水と袋の水が少しずつ混ざり始めるのでしばらくこのままにしておきます。

無理やり水を混ぜようとする必要はなく、少しずつ少しずつ自然と混ざっていくくらいがちょうどいいのでそのまま待ちます。

その状態で30分程度経過したら、再度ハサミで大きく切り口を作ります。

袋ををそのまま沈めて、アカヒレが自分で袋から出ていくのを待ってもいいですし、袋をゆっくりかたむけてアカヒレを送り出してあげてもいいです。

とにかく急な動きは避けて、水合わせは時間をかけてゆっくり、慎重におこないましょう。

ここで失敗すると、飼育前から犠牲を出してしまったり、最悪の場合全滅させてしまうこともあるので、多少神経質に感じるくらいにしておけば、問題ありません。

アカヒレの餌やり

アカヒレの餌はアカヒレ専用の餌か、メダカの餌でも大丈夫です。

基本的に口に入る大きさのエサであれば、熱帯魚用なら好き嫌いなくなんでも食べます。
餌は、他の観賞魚同様、あまりやりすぎず、1日1回~2回、数分で食べきる程度の量を与えましょう。

過剰な餌やりは、どんな観賞魚においても、最終的には生命に関わってくることなので、適度な頻度と量を守ることが大切です。

魚のような変温動物は、少ないエネルギーでも活動できるエコな生き物で、ほ乳類のような恒温動物の感覚でエサを与えないようにしましょう。
餌をやり過ぎたな、と感じるような場合は早めに水換えするなどして、水質の悪化を予防しましょう。

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アカヒレ水槽の水替え

アカヒレは長期間水換えをしていなくても特に問題ない場合が多いですが、定期的に少量ずつでも水換えを行う方が安全です。

水換えは必ず中和剤を使用するか、1日置いて塩素を抜いた水を使用し、できるだけ水槽の水と近い温度にするのが望ましいです。
水換えはいっぺんに大量におこなわず、少しずつしずかにおこなうようにしましょう。

アカヒレの繁殖

アカヒレは自然繁殖をしてしまうほど繁殖も簡単です。
ただし、とにかくアカヒレは食べられるものは何でも食べてしまうので、親アカヒレが卵を食べてしまうことがあります。

水草をたくさん入れて、卵を他のアカヒレから見つかりにくくすれば、食べられにくくなります。
アカヒレの稚魚がとても小さく、通常の餌は口に入らないので食べることができません。

稚魚のエサとなる微生物が発生しやすい環境をつくることが大切で、水草が沢山あるほうが育ちやすい環境になります。
また、流量の大きい濾過器があると、稚魚が吸い込まれてしまいますので、アカヒレの繁殖では濾過器は使わない方が安全です。


まとめ

アカヒレは、飼育が簡単な上に、飼い込めば、とても華やかで美しい観賞魚として育ちます。

アカヒレといえば、低温、高温にも強く、丈夫なことがウリで、初心者からベテランまで根強い人気のある観賞魚の一つです。

ただし、いくらアカヒレといえど、極端な水質悪化や高温では生きられませんし、低温で水質が悪化した状態が続けば病気にもなります。
どのような観賞魚も愛情を持って育てることが大切で、まずは環境を整え、自分で飼育管理できる範囲で楽しむことをおすすめします。

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