エンゼルフィッシュ 原種・改良品種 16種類 【原産地・学名・体長・飼育・混泳・繁殖・水質・水温・注意点】

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エンゼルフィッシュ

原種・改良品種

全種類


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優雅な容姿とまるで感情があるかのような行動で多くのアクアリストを魅了するエンゼルフィッシュ。

若い頃はケンカも絶えませんが、ペアを作って必死で子育てに励む姿は見る人に感動を与えてくれます。

多数いる熱帯魚の中でも有名な魚種で、飼育もしやすいことから大変人気があります。

東南アジアで養殖された個体と現地で採集された個体の両方が流通していますが、養殖個体のほうが飼育もしやすく安価なために初心者向きとされています。

原種(5種類)

プテロフィルム・スカラレ

原産地:アマゾン川上中流域
学名:Pterophyllum scalare
体長:15cm前後
分類:
水質:
水温:

一般に「ワイルド・スカラレ」として輸入されてくる原種エンゼル。
青銀色の体色で赤い小さなスポット状の模様がある。
このレッドスポットは成長していくとともに数が増えて大きくなっていくのが特徴。

プテロフィルム・スカラレ(ペルーアルタム)

原産地:アマゾン川上流域
学名:Pterophyllum scalare
分類:
体長:15cm
水質:中性~弱アルカリ性
水温:

原種スカラレ種のペルーから輸入されてくる個体。
青みがかった輝く体色が魅力。
見た目からペルーアルタムと間違われることがあるが全くの別種。

ドゥメリリイ・エンゼル

原産地:アマゾン川中下流域
学名:Pterophyllum leopoldi
分類:
体長:15cm
水質:
水温:

頭部から背びれのラインが丸みがかった体型の原種エンゼル。
以前の学名がドゥメリリイだったことから、今でもそう呼ばれていることが多い。

エンゼル・フィッシュ

原産地:アマゾン川上中流域、ギニア
学名:Pterophyllum eimekei
分類:
体長:12cm
水質:
水温:

現在流通している改良品種のゴールデン、マーブル、ゼブラ、ブラックは全てこのエイメケイ種が元となっている。
アルタムエンゼルが多く輸入されるようになってから、ワイルド(現地採集)個体もコンスタントに輸入されるようになった。
この種の養殖個体は「並エンゼル」とも呼ばれ、現在も多く流通している。

アルタム・エンゼル

原産地:オリノコ川、コロンビア
学名:pterophyllum altum
分類: 魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
体長:13cm
水質:
水温:28~30℃

ベネズエラ南部からブラジルの国境近くを流れるおりのこ川に生息。
頭が小さめでくぼみがあるのが特徴。
背びれと尻びれは成長していくにつれて伸長していく姿が魅力的で、長い間高い人気を誇る。
横帯とヒレの模様は褐色のために、スカラレ種とは違った容姿になっている。
導入時の水質変化によってカラムナリス症にかかりやすいために、初期トリートメントはしっかり行う必要がある。
餌を食べるようになれば長期飼育が望めるが、繁殖は非常に難しく成功例としてのデータは少ない。
肌荒れを起こしやすいため、水質管理はシビアに行う必要がある。
成長すると体高が高くなるため、大きめの水槽での飼育が望ましい。
幼魚は魚食性が強いため、小型魚との混泳には注意。

改良品種(11種類)

ゴールデン・エンゼル

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

黄変異種を固定させたもので、良好な環境で飼育を続けると頭部付近の黄色が綺麗に発色して美しくなる。
まるで恋愛をしているような行動でペアを作って交配し、繁殖まで可能です。

トリカラー・エンゼル(コイエンゼル)

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

三色を基調とし、個体ごとに模様が違うためにバリエーションが多い。
錦鯉のような色彩のためにコイエンゼルとも呼ばれる。

ブラック・エンゼル

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

マーブル・エンゼル

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

マーブル模様の現れ方は個体差があり、黒が多いものから、わりと白っぽいものまで様々なので、好みで選ぶのも楽しみのひとつ。

ハーフブラック・エンゼル

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

体の後ろ側の三分の一ほどの部分だけが黒い。
黒い部分が半分まであるものや、ヒレが長く伸びるベールテールなどの改良もされてバリエーション豊富。

ゴールデンダイヤモンド・エンゼル

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

鱗に変異を持ち、全体がダイヤモンドを散りばめたかのように輝き、独特の反射光を放つ。
飼育は普通種と変わらず容易だが、鱗の変異は劣性を示す。

アルビノ・エンゼル

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

エンゼルのアルビノ種で、目は真紅の赤色でリアルレッドアイと呼ばれる。
ゴールデン、ダイヤモンド、ベールテールなどでも同様のアルビノ種が存在する。
中国からの輸入が主だったが、年々減少傾向にある。
アルビノ種の血統は、出現すること自体がまれで、一度失われると次はいつになるかわからないため入手した個体は大切に扱う必要がある。
飼育自体は容易だが、国産個体も流通量は少ない。
アルビノ個体は視力が弱いため、他の種類のエンゼルと混泳させるとエサが食べられなあこともある。
エサやりの回数を多くするよりも、アルビノ種にもエサが行き渡るように一度に与える量を増やすなどの工夫が必要。

ゴールデンマーブル・エンゼル

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

改良品種の中でも最も安定して流通している品種。
ブラックとゴールデンを交配させて作出され、模様はそれぞれ違っているためにバリエーション豊富。

プラチナ・エンゼル

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

全体に淡い青色の発色があり、ゴールデンの仲間とされる。
虹色素胞(イリドフォア)とグアニンの分布が体表に近いところで起こって独特の色彩を放つ。
並エンゼルのプラチナタイプや、プラチナブルーなどもある。

ブルー・エンゼル

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

光の当たり具合で強い青みがかって見えるブラッシング・エンゼルなどの透明な鱗の品種を改良したタイプと、原種のように青みを強めるように選別交配させたタイプがある。
最近では選別交配させたタイプの流通が増し、多少の形質のばらつきなどが見られるが徐々に品質が向上し、固まりつつある。

レッドデビル・エンゼル

原産地:改良品種
学名:Pterophyllum scalare var.
分類:魚類 スズキ目 ベラ亜目 シクリッド科 エンゼルフィッシュ属
サイズ:12cm前後
水質:弱酸性~中性
水温:24~28℃

ドイツのブリーダーによって作出されたブラッシングタイプ。
赤、白、黒の体色を持つトリカラーの中から赤みの強い個体を選別交配させていくことで作られたと言われている。
現在では国産個体も流通している。

エンゼルフィッシュの飼育方法

飼育

エンゼルフィッシュは、初心者でも比較的飼育は容易とされていますが、最大で体長が10cmを超える事もあるため、大きくなる事を考慮し、十分な大きさの水槽を準備してあげましょう。

縄張り意識が強く、気に入らない相手には容赦なく攻撃的になり、時には数匹で徹底的に一匹をいじめ倒すようなこともあるため、過密にしすぎないこととレイアウトで隠れる場所ができるようにするなどの配慮をしてあげましょう。

設備

水槽サイズと匹数の目安は、60cm水槽で2~3匹、90cm水槽で5~6匹程度。

特に特別な設備は必要とせず、熱帯魚が飼育できる環境であれば問題はありません。

餌をよく食べフンの量も多いため、水槽やろ過器のサイズは大きめを意識することをおススメします。

水温

水温は24℃~28℃とされているためにヒーターは必須だが、健康に育てていればある程度の低温までは耐えることは可能。

混泳

他の生体と混泳する場合には注意が必要で、本能的に口に入る程度の動くものはなんでも食べてしまうので小型のカラシン系などとの混泳は避けたほうが良い。

マイペースで低層を泳ぐコリドラスやプレコとの相性はいいが、ヒレをつついて遊ぶ個体もいるので注意。

雌雄判別

雌雄判別は難しく、オスは少し頭部が出ているという特徴があるがさほど違いがないために簡単には見分けられない。

産卵期にメスは輸卵管、オスは輸精管が出てくることが判別要素にもなるが、これも見分けるのは非常に難しい。

繁殖

意図的にペアをつくることはできないが、水槽で複数匹飼育していると自然とペアができる。

ペアができると、寄り添うように泳いでまるで恋愛しているかのような行動を見せる。

ペアとなった相手以外の追い払うような行動も見られるために、観察していればすぐにわかる。

ペア成立後は別の水槽へ移し、水槽内にアマゾンソードや塩ビパイプを立てかけて置いたりすれば、そのうちメスが産卵する場所を掃除し始める。

しばらくすると、掃除した場所にメスがお腹でなぞるようにして産卵し、その後、オスがまたお腹でなぞるようにして受精し、無精卵から受精卵となる。

一度の産卵で300~500個の卵を産み、産卵後は、息絶えた卵を取り除いたり、他の魚を追い払ったり、ヒレで新鮮な水を送ったりと、一生懸命世話をする姿が見られる。

感動的な光景だが、産卵前~産卵後はとても神経質になっているため、極端に水槽へ近づいてみたり、大きな音を立てたりしないよう注意。

孵化させるまでの環境で育てられないと判断した場合には、卵を食べてしまうこともあるようです。

産卵産卵筒や水槽のガラス面、水草等に100~200個程度の卵を一列に産みつけ、2、3日で孵化し、5日ほどで稚魚は泳ぎ始める。

親はその間外敵から一生懸命稚魚を守ります。

稚魚の初期の餌はブラインシュリンプを与える。

常に新鮮な水が行き渡るようにし、他の魚から食べられたりしないように観察しておく。

※注意点※

エンゼルフィッシュは、繁殖が比較的容易な上に、一度に産卵する数も多く、あっという間に数百匹から数千匹にまで増えてしまう。

増えすぎた魚は知人やショップに引き取ってもらうか、引き取り手がなかった場合は、最悪自分で処理することになるので覚悟をもって繁殖をおこなわなければならない。

間違っても近くの用水や、川、池、湖などに放流などは絶対にしないこと。

病気

基本的には丈夫ですが、水質の変化や、汚れによって、一般的な熱帯魚のかかる病気、白点病、尾ぐされ病、松かさ病、ポップアイなどにかかることがあるので、水質、水温管理に注意。

輸入個体に注意!

エンゼルフィッシュ飼育で最も恐れる病気に「エンゼル病」と呼ばれるものがあり、別名エンゼルエイズとも呼ばれ、致死率は非常に高い。

また、感染力も驚異的でエンゼルエイズにかかった魚のいる水槽の水が、別の水槽に一滴入っただけでも、あっという間に感染してしまうほど。

一旦そのような事態を招いてしまうも半数以上が死滅、もしくは全滅するということもありえる。

主に輸入個体からの感染が多く、抵抗力の弱い国産個体が感染してしまうと死滅しやすい。

潜伏期間が長く、感染から7~10日間経過後、徐々に弱っていき、体中が粘膜で覆われて、気が付けば多くの個体が感染して次々と死滅していく。

1985年頃に大流行し、その当時、エンゼル病の感染により、数千匹を失ったブリーダーもいたほど。

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