ネオンテトラ 飼育・水温・水質・混泳・水槽・ろ過・病気 【アクアリウム熱帯魚図鑑】

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一般的にもポピュラーで、温和で丈夫なために比較的飼育は容易と言われる種類。

しかし、意外にも水質の変化に弱かったり、攻撃的な一面を持っていたりと実際に飼育する場合は思っていたイメージとは少し違う部分も出てきます。

飼育方法や繁殖、病気や飼育上の注意点までをまとめています。


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英名

Paracheirodon innesi

原産地

南米

体長

3~4cm

特徴

ネオンテトラはアクアリウムの世界で長い間人気があり、小型水槽での少数飼育から大型水槽での群泳まで楽しみ方がさまざまあり、流通も安定しているために、安価でいつでもどこでも手に入るポピュラーな熱帯魚。

アクアリウム経験のない方でも、一度は目にしたことがある種類だと思います。

飼育は比較的容易で、丈夫な種類なので、注意すべきところだけ気をつけていれば、初心者でも安定した飼育ができます。

見た目ではカージナルテトラとよく似ていますが、腹部の赤いラインがネオンテトラは途中で途切れているのが大きな違いです。

ネオンテトラの飼育

水温

適温は25℃前後だが、繁殖を狙う場合は、刺激を与えるためにあえて短期間で水温を変化させることがあります。

実際には何度がいいなどということは、魚に聞いてみないとわかりませんが、水温は低すぎると飼育魚の免疫力を低下させ、病気も蔓延しやすくなります。

また、急激に温度が変化するような環境も、体力を消耗し、ストレスもかかり、それもまた病気の原因となります。

これは、人間の世界と同じで、温度が低すぎたり、変化が激しかったりすると、体力を消耗することが免疫の低下へとつながり、病気の原因となる細菌や寄生虫の方が活発になって優勢になるので病気にかかりやすくなってしまいます。

飼育水温としては最低でも22℃くらいは必要だと思いますが、少し高めのほうが病気にはなりにくいと思います。

水温の維持は特に難しく考える必要はなく、26℃前後のオートヒーター(温度を一定に保ってくれるヒーター)を投げ込んでおけば問題ありません。

ただ、水温に注意するのは水替え時で、大量の水替えや温度の低すぎる水を足す場合は注意が必要です。

また、オートヒーターもいつの間にか故障や経年劣化で停止している場合もあるので、必ず水温計は設置して毎日チェックするようにしましょう。

水質

ネオンテトラは弱酸性を好みますが、特にそのpHにしようと意識する必要はなく、水質に影響を与えるろ材やレイアウト用品を使用せず、定期的に水換えを行えば特に問題はありません。

ある程度水質を気にしながら丁寧に飼育していれば、少々のことでは病気になりにくく丈夫なので、水替えは月2回程度、夏場は少し頻度を増やして三回程度おこないましょう。

もちろん、何か異変があった場合は、水替えの頻度を減らしたり増やしたり様子を見ながら調整していきましょう。

同じ水量を水替えしていくなら、一度に大量の水替えをすることを避けて、少量ずつ頻度を増やしたほうがトラブルが少ないのは言うまでもありません。

水替えを効果的におこないたいなら、水槽の底にたまった餌の食べかすやフン、濾過器の吸い込みフィルターに詰まった汚れを吸い上げるように意識して行うようにしましょう。

また、定期的なろ過器の点検と清掃も欠かさないようにしましょう。

ただ、過度な水替えや、ろ過機の清掃はあまりやりすぎると逆効果になるので定期的に無理なくおこなうことが飼育魚にストレスを与えないコツです。

ネオンテトラ飼育に必要な設備

水槽

水槽は大きいに越したことはありません。

熱帯魚飼育としては基本的なことで、水槽が大きければ大きいほど飼育数も増やすことができますし、管理も容易になります。

ネオンテトラは小さな水槽で楽しむのも悪くはないですが、左右に動き回って泳ぎ、複数いれば群れになって泳ぐ習性があるので、60cm以上の水槽がおすすめです。

設置するスペースに余裕があれば、120cmくらいの水槽で群泳させると見応えがあります。

安価で手軽に始めたいのであれば30cm水槽でもいいですが、長い目で見ると、管理のしやすさでは60cm水槽が絶対におすすめです。

最も多く流通している規格なので、販売されている設備の種類も豊富で、コストパフォーマンスも高いので、悩むようなら大きいほうをとったほうが失敗は少なくなります。

濾過器・フィルター

ろ過器は水槽内で発生する生体へ有害な物質を、バクテリアの力によって無害化し(厳密には害を最小限にまでとどめる)熱帯魚飼育には必要不可欠なものです。

濾過器の選び方は、一般的な熱帯魚飼育の考え方で十分。

飼育水量や飼育数、水替えが可能な頻度によって環境は異なるので、一概にこれがいい、といったものはありません。

環境に対して小さすぎる濾過器は管理が大変になるだけで、水替えを少しサボっただけですぐに環境を悪化させてしまうだけなので、必要だと思われる容量のワンランク上くらいのものがちょうどいいと思います。

ただ、水流が強すぎるものは逆に飼育魚にストレスを与えてしまい、寿命を縮めてしまうので、あまりに大きすぎるものは避けましょう。

どうしてもメンテナンスのことを考えて大き目の濾過器を使用したい場合は、水流が調節できるものや、水流を弱くする対策が可能なものを選定しましょう。

注意点としては、濾過器を設置してすぐの頃には、まだバクテリアの数も少なく、活発に活動していないため、ろ過能力も強くありません。

順序としては、先に水槽を設置して最低でも数日間は何も入れずにろ過器を運転しておき、ある程度水質とろ過が安定してから生体を導入しないと、魚はすぐに弱って死んでしまい、あっという間に全滅してしまうので焦らずに正しい順序を守りましょう。

また、全滅は避けられたとしても、まだろ過能力の弱い段階では、餌の過剰投入などで急激に水質が悪化することもあるので、餌の与え過ぎには注意してください。

一般的に濾過の成立は三ヶ月はかかると言われているので、焦らずに待ちましょう。

保温器具

暖かい地域に住むネオンテトラを、四季のある日本で飼育には保温器具(ヒーター)は欠かせません。

熱帯魚飼育用のオートヒーター(自動で水温を一定に保つ)がかなり安価で売られています。

60cm水槽飼育セットなどでヒーターも含まれていることが多いのでセットで購入してしまえば、外気温が下がる秋口に急に慌てて用意する心配はありません。

ヒーターで水温を一定に保つことはあらゆるトラブルを避ける効果があるので必ず用意しておきましょう。

エアーポンプ・ホース・ストーン

ネオンテトラは酸素が不足した状況は苦手で、過密な状態で飼育する場合は、強制エアレーションで飼育水に空気を送り込んで酸素が不足しないようにしてあげなければいけません。

溶存酸素量が適正かどうかの基準は難しいですし、いちいち測定するわけにもいきませんが、最もわかりやすいのはネオンテトラの行動を観察することでわかる場合があります。

水面付近を泳ぐようになり、水面から口をだしてつつくような行動をとり、このような行動は鼻あげと言われています。

この鼻あげという行動は、ネオンテトラに限らずどの魚でも似たような行動をとるのですが、主に飼育水内で息苦しくなったり、水質があわない場合などにとる行動と言われています。

そのため、少々過密気味だな?と思われる環境で、頻繁に鼻あげが見られるようであれば、エアーポンプを設置し、エアを送ってあげるようにする必要があるということです。

無理な水換えでの水質の変化や、有害物質がたまりすぎて水質が悪化している場合にも見られるので、一概には言えませんが、水質悪化も行き着く先は酸素欠乏ですので、エアレーションをすることによるデメリットは特にありませんので、始めから設置しておくのが一番無難だと言えます。

エアーリフトという方法で飼育水をろ過する投げ込み式フィルターと言われるろ過器もあるので、それを使用すれば、ろ過とエアレーションが同時に行えるので便利です。

水草

熱帯魚を飼育するにあたって、同時にレイアウトとして水草を加えたいと誰もが思うと思います。

ですが、熱帯魚と水草を同時に育てることは、想像以上に難しく、水草育成に挑戦するというだけで、設備は大掛かりなものを準備しなくてはならなくなります。

ただ、中には特にメンテナンスフリーで育つ水草もあるので、できるだけネオンテトラの飼育に集中するためにも、手間のかからない水草を選ぶことをおすすめします。

特に何もしなくても育ち、どのような環境でもそれなりに適応してくれるおすすめの水草は「アヌビアス・ナナ」です。

照明

観賞魚の水槽内は照明があるのとないのとでは見た目が大きく違うので、より美しいレイアウトを楽しみたいのであれば、照明設置は必須です。

特に夜の熱帯魚水槽というのは、部屋のムードを演出するアイテムとしてかなり重要なので、あれば格段に部屋の雰囲気が変わります。

特にネオンテトラは照明があると体色がよりくっきりと浮かび上がって、まるで魚自身が発光しているようにも見えるので、光の中で群泳する光景は圧巻です。

照明器具も様々な種類の商品が売られていますが、やはり60cm水槽用のものが最も種類が多く、コストもスペックもパフォーマンスは高いです。

逆に、これくらいでいいや、と小さなものを買うと、光量は足りない上にその割に高い買い物になってしまうので、よく調べてできるだけ能力が高いものを選ぶことをおすすめします。

また、蛍光灯にするかLEDにするかですが、それぞれにメリットデメリットがあるため、どちらがいいとも言えませんが、個人的にはLEDのほうがいいと思います。

ただ、LEDは普及が進んで安くなったとは言え、蛍光灯に比べると、まだまだ高価なもの。

予算と能力、ランニングコストのバランスを考えて、飼育者に最適なものを決定しましょう。

底砂・レイアウト

極端にアルカリ性に傾く底砂アイテム、特に石やサンゴは水質をアルカリ性に傾けてしまいます。

そういったアイテムは避け、何もいれずに飼育するか、できれば底砂はソイルといわれている底砂を利用したほうが水質は安定します。

ソイルは、飼育水を弱酸性に保つ効果があります。
もちろん、それ以外にも様々な効果はありますが、ここでは省略。

ソイルにも水草育成用と吸着用とありますので、レイアウトや飼育方針によって決定しましょう。

また、熱帯魚はレイアウトや底砂の色によって体色が変化する性質があり、特に底砂の影響は大きく、色の薄い明るめの色(白っぽい色など)のものにすると体色は薄くなり、濃い暗めの色(黒に近い色)のものにすると体色が濃くなるという傾向があります。

ネオンテトラの場合は、青や赤が薄くなってしまうと魅力を十分に発揮できないので、注意して下さい。

どの程度で体色がどのように変化するかわからない場合は、水槽の側面に色の違う紙を当てたり、色の違うバケツに移したりしてみてください。

わりと短時間で体色が変わるのでわかると思います。

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ネオンテトラの餌

人工飼料や冷凍赤虫などなんでも好んでよく食べてくれます。

もちろん、餌のやりすぎは水質悪化を招くだけなので、与える量は注意しましょう。

ネオンテトラの混泳

丈夫で飼育は比較的容易と言われる種類ですが、混泳となると少し注意が必要です。

温和と言われる方もおられるようですが、実際にはそこまでおとなしいタイプの種類ではなく、他の魚とのトラブルが全くないほど温和ではありません。

ネオンテトラは動きも素早く、意外と獰猛。

それなりの攻撃意識は持っている種類です。

特に餌取りなどではものすごく貪欲で、種類に関係なく他の魚をつつく場面も見られるので、飼育数は余裕を持って、レイアウトも隠れ家や逃げ道のある構造にしてあげましょう。

大きくなると体長が4cm程度まで成長はしますが、それでも中型以上の魚には及びません。

特にエンゼルフィッシュのような攻撃的な魚との混泳は、注意するどころか、絶対に避けましょう。

中型魚の攻撃性の強い魚は、小型の魚やエビなど、口に入るものはなんでも食べてしまいます。

広いスペースやレイアウトの問題ではなく、小さな動くものを追いかけてつつく、食べられるなら食べてしまうといった本能で行動しているので、混泳自体ができないものだと思って、同じ水槽には絶対に入れないようにしましょう。

過去に「大丈夫だろう・・・」と安易な気持ちで混泳させて、翌朝にはネオンテトラが一匹もいなくなっていたことがありました。

この出来事はとてもショックでしたし、アクアリストとしてやってはいけないことをしてしまったと反省しました。

その時のエンゼルの体長が4~5cm程度で、ネオンテトラの体長が3cm程度だったので、「大丈夫だろう・・・」と思っていたのですが、やはりそのように簡単に考えていると失敗します。

そのようなショッキングな状況にならないためにも、混泳には一切の妥協もせずに徹底して安心安全な環境で飼育してあげましょう。

ネオンテトラの繁殖

水槽内での繁殖は、さほど難しいものでもなく、一般のアクアリストでも挑戦は可能。

これまで、多くのブリーダーたちによって繁殖されたこともあって、近年では非常に安価になりました。

体長が2~3cm程度まで育った個体が最適と言われ、それ以上大きくなるとすでに老化が始まっているため、繁殖には不向きと言われています。

もちろん、大きさだけでは能力的なものはわかりませんので、とにかく繁殖に挑戦してみたいという方は特に気にする必要はないと思います。

繁殖に挑戦する場合、雌雄別々の水槽で飼育するのが基本となりますが、ショップなどでごちゃまぜで購入してしまった場合や、すでに複数飼育を始めている場合など、ある程度成長してからでないと雌雄の判別が難しいために、複数飼育からよく観察して雌雄を判断するようにしましょう。

産卵期が近いメスは背中が少しだけ黒っぽくなり、お腹が膨らんできます。

オスはスマートで動きも素早く、メスは丸みを帯びてくるので、よく観察していれば比較的わかりやすいです。

はじめから繁殖目的で購入する場合は、雌雄別々に購入して、分けて飼育すれば成長後にすぐにペアリングへと移れます。

繁殖期が近づき、雌雄が判別できたら繁殖専用の水槽をへ移して繁殖に備えます。

あらかじめ予備水槽を用意しておき、繁殖環境を整えておけば、作業がスムーズに行えます。

繁殖用の飼育水は水温22~23℃付近を保ち、pH5.5前後を維持するようにしましょう。

本水槽からオス、メスから各1匹ずつ選んで、繁殖専用水槽へ移します。

繁殖させる個体の選び方として、メスはできるだけ元気でお腹の大きな個体を選べば産卵がすぐに始まります。

産卵後は、親魚の体力もダウンし雌雄の判別もつきにくくなっているため、いったん本水槽へ戻してあげましょう。

元の環境へ戻してから1~2週間程度で雌雄判別できるまで回復します。

産卵がうまくいかない個体もいったん本水槽へ戻しましょう。

稚魚が生まれてから3日程度は特に手をかけずに放置しておきましょう。

水の汚れや稚魚の餌などがどうしても気になりますが、ここで手を加えることは、稚魚を死滅させるリスクのほうが高いので、ある程度環境が変化しても、その中で生き残った個体のみを育てていくと考えましょう。

泳ぎはじめるようになった稚魚は、産卵時に撒かれた無精卵などが腐敗する前に発生するインフゾリア(微生物)など食べるので、特に餌を与える必要はありません。

生後一週間程度経つと、稚魚たちが活発に動き始めます。

これくらいになると、ブラインシュリンプを孵化させて少量ずつ与えていきます。

10日以上経過すると、与えた餌をしっかりと食べてくれるようになるので、水質に気を配りながらストレスを与えないようにゆっくり育てていき、立派な成魚に育つのを待つだけです。

まとめ

人気者ネオンテトラの楽しみ方

ネオンテトラはアクアリストなら誰でも知っている魚です。

飼育経験がなくても見たことはある方は多いと思います。

飼育しやすく、小さな水槽に数匹泳がせてもいいですし、ネオンテトラは群れて泳ぐ性質があるので、大きな水槽で大量に飼育すると、ダイナミックで動きのある光景を楽しむこともできます。

大きな水槽を設置する場合、大型魚を数匹にするか、ネオテトラの群泳を見るかで悩んだりしますね。

そういった色々な楽しみ方ができ、流通も安定していてるため、とても人気のある種です。

ネオンテトラはおとなしくない!?

初心者の方は注意。

ネットなどではあまり書かれていないことですが、飼育しやすいと言っても、かわいい見た眼の割には以外に凶暴で、特に餌の取り合いなどでは激しく争います。

それ以外でも、魚同士の間でどのような理由があるかは存じませんが、気に入らない相手を追いかけまわしたり、ひれをつついたりと、体は小さくても暴れん坊です。

特に気にとめるほどではないのですが、そういった光景が気になる方は、あらかじめ知っておいて下さい。

「うちのネオンテトラは暴れん坊?」「我が家の子たちは仲が悪い?」と思われなくても、ネオンテトラは元々そういった性格ですので気にしないことです。

どうしても気になるようであれば、飼育数に対して広めの水槽で飼育し、隠れるところの多いレイアウトにしてあげましょう。

それでも追いかけまわしたりする行動は完全にはなくなりませんが、少しは改善されるでしょう。

混泳には注意

ネオンテトラは大きくなれば3cmくらいまで成長し、体格もよくなりますが、購入時には小さな個体が届くことが多いと思います。

小さい個体は体長が1.5cmくらいしかなく、非常に小さいです。

そのため、大型魚はもちろん中型以上の魚でも混泳には注意が必要です。

少し様子を見る程度で水槽に入れても、小さくちょろちょろ動き回る個体は、中型以上の魚には目につき、すぐにつつきに来ます。

その中型以上の魚が複数以上いると、集中攻撃を受けてとてもかわいそうな状況に追い込まれてしまいます。

混泳させるつもりが他の魚に餌を与えたことになってしまってはさすがにショックですよね。

「いけるかな?」くらいの気持ちで混泳させるのは非常に危険なので、少しでも大きめの魚がいる場合はやめておきましょう。

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