生体を飼育している水槽は、外気温があがるほど注意が必要になってきます。
これから夏場へ向けて、気を付けたいポイントを4つに絞って紹介します。
悲しい結果を招かないように、日々の管理に取り組み、アクアリウムを楽しみましょう。
外気温の上昇は、水槽のメンテナンス方法を切り替えていくタイミングになりますので、管理される方は知識を取り入れながら、生体の環境を整えてあげましょう。
今回は、大きく分けて4つのポイントを紹介していきます。
Contents
1.生体を増やさない
外気温の上昇とともに、水槽内の環境変化の速度は早まります。
そのため、これから夏へ向けて水温が上昇していく時は、生体を新たに導入するタイミングではないと言えます。
少し余裕のある環境で、「寂しいかな?」と思うくらいの生体数でちょうどいいと思っておきましょう。
気温が上がってくると、1日、もしくは半日、数時間程度で槽内の水が腐敗して、環境が崩壊、夕方には全滅していた、なんてことも十分にありえます。
生体を減らすことは難しいかもしれませんが、せめて増やさない努力をしてみましょう。
仮にもし、少し過密気味で飼育を継続されていて、これからが不安だと言う場合には、別の予備水槽を新たに設置することも検討しておくといいかもしれません。
2.餌をやりすぎない
水槽内の環境の変化の要因としては、富栄養化によるものです。
富栄養化が進むと、外気温の上昇とともに、腐敗もあっという間に進行し、酸欠状態となってしまった水槽で、生体は生きられなくなってしまいます。
温度、生体数、水の栄養濃度、が腐敗の進行と比例関係にあるので、覚えておきましょう。
熱帯魚や金魚、エビや貝類など、様々な生体を飼育されているかもしれませんが、少々餌をあげないくらいでも、空腹で死滅するといったことはほとんどありません。
発生するミジンコや、藻類やコケなどを適当に食べながら、なんとか生き延びてくれますので、人間が与える餌の量、頻度を徐々に減らしていってみましょう。
3.直射日光が入らないようにする
アクアリウム水槽への直射日光は絶対に避けなければいけないポイントです。
普段は日が差し込まなくても、季節が変われば日差しの角度や日照時間も変化しますので、一日を通してチェックしておきましょう。
特定のタイミングだけ当たる場合なども考えられますので、水槽を移動するか、遮光するなどの対策をとって、絶対に直射日光だけは当たらないようにしましょう。
直射日光が水槽に当たってしまうと、予想もしないほどの速度で環境が崩壊、生体が全滅という事態を招きます。
美しいアクアリウムの世界を楽しむために、しっかり確認しておきましょう。
4.こまめに水替えをする
外気温が上がってくると、餌を軽減し、日差しを避け、過密にしていなくても、やはり水質の悪化は早まります。
水槽の環境を保つために、最も効果的なのは水替えです。
ただ、管理者にとっても最も負担になるのも水替えでしょう。
水替えの作業は、生体と管理者ともに負担にならないようにするには、「こまめに少しずつ入れ替える」というところがポイントです。
一度に大量の水替えをすることは、生体へのストレスが大きいですし、管理者もそれなりに大変になります。
自身の管理している水槽のサイズ、水量と、生活スタイルに照らし合わせて見ながら、ちょうどいいタイミングと量を模索して、継続して水替えをおこなっていきましょう。
「週に二回、三分の一ずつ替える」でもいいですし、「毎日朝と夕方に、コップ一杯ずつ替える」でもいいでしょう。
互いにストレスにならないラインを見つけて、アクアリウムを楽しみましょう。
最後に
アクアリウムを楽しむために、大切なことは、「無理をしないこと」です。
趣味となるものはどれも似ていることですが、どうしてもやりがちなのは、「どんどん増やしてしまうこと」です。
それがいつまでも楽しめることなのであればいいのですが、管理者の負担になったり、そのしわ寄せがほかの誰かに向いてしまうようでは、少し控えなければいけないかもしれません。
また、ストレスになってしまうほどに広げてしまうことは、いずれ生体へのストレスにも影響していきますし、いつかどこかで崩壊を招いてしまう可能性もあります。
まずは小さく、少なく、楽しめる範囲で継続させていくことをおススメします。
美しいアクアリウムの世界を、楽しんでいきましょう。