何かと癖があると言われるレッドテールブラックシャーク。
私自身、実際に飼育した経験があるので感想をレビューしてみます。
飼育を検討されている方はリアルな感想を参考にしてみてください。
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レッドテールブラックシャークってなんだかものすごい厳つい魚を想像しそうな名前ですが、そこまで大きくもないですしもちろん鮫でもなく、ジャンルとしては熱帯魚の一種です。
レッドテールブラックシャークとはいったいどんな魚なのでしょうか?
Contents
レッドテールブラックシャーク
学名:Epalzeorhynchos bicolor
分布:タイ
サイズ:約12cm
水温:22~26度
pH:6.5~7.5
特徴
古くから親しまれている熱帯魚の一種で、現在でも地味に人気があるようです。
ただ、気性が荒く好戦的な魚ですので、見かける場面は少な目ではあります。
しっかりと育てて大きくなるまで飼いこめば、黒と赤はよりくっきりと鮮やかに発色するので非常に魅力的に育ちます。
飼育
水温、水質の適応範囲は広いため、一般的に飼育される熱帯魚と同じ条件で飼育が可能です。
餌も市販のフレークも普通に食べてくれるので特別何かを準備することなく導入できます。
水槽内で発生するコケを食べる習性もあるようですが、通常与える餌を優先して食べますし、コケ取り生体としての活躍はあまり期待はできません。
混泳
基本的に気性が荒く、同種、異種限らず他の魚と激しく争う性質があるので、混泳には注意です。
小さな頃から混泳で飼いならした場合はあまり争わないといった報告もあります。
レッドテールブラックシャークを実際に飼育してみた感想
とにかくレッドテールブラックシャークは気性が荒いことが特徴。
特に初心者の方は好んで飼育されることは少ないと思われます。
しかし、私はその体色み魅力を感じて飼育した経験があるので、実際のリアルな感想をお届けします。
見た目は超絶カッコイイ!!
レッドテールブラックシャークの特徴は、なんと行ってもその体色。
漆黒の体に真っ赤な尾。
順調に飼育していけば、この色はよりはっきりと現れ、赤と黒はくっきりと発色してきますので、めっちゃカッコイイです。
ブラックの体色というのは他の魚種でも見られますが、一部だけにはっきりと赤く発色するという体色は他にはいなのではないでしょうか。
さらに、その体の形も魅力的で、シャークと呼ばれる名前の由来かどうかはわかりませんが、姿形は本当に鮫のようなシルエットです。
このシルエットで漆黒のボディに赤い尾。
私はこの姿がとても魅力的に見えました。
飼育は特に難しいことはない!
飼育するうえでは特別な設備や餌が必要なわけではないので導入は比較的容易でした。
餌も普通に食べてくれますし、導入直後に弱ったり餌を食べなくなったりするようなことはありませんでした。
通常飼育している熱帯魚と同様の扱いで水質も水温もシビアに考えることなく飼育はできました。
その点で言えば導入は特に難しく考える必要はないと思います。
かなり動きは素早い!
飼育するまでは、見た目だけに魅力を感じ、気性が荒いことくらいはなんとかしようと思っていました。
しかし、いざ飼育してみると想像していたよりもかなりすばしっこく動く魚でした。
素早く逃げて物陰に隠れることも非常に得意なので、一度導入してしまうと水槽の移動などで捕獲するのは結構難しくなると思います。
気性は荒いが臆病者!
レッドテールブラックシャークは、とにかく気性が荒いというのが基本。
同種に対しては特に敵対心が強く、他種にもわりと攻撃的です。
ですが、飼育していて気が付いたことは、他の魚へ攻撃的ではあっても基本的には臆病者だということ。
水槽を覗いてもほとんど隠れていますし、人が近づけばさらに見えないところへ入り込んでずっと隠れて出てこなくなります。
しかし、他の魚が近くに寄ろうものならすぐに攻撃をしかけます。
近寄るものには驚くほど攻撃的で、何もない時にはとにかく隠れてじっとしています。
つまり、ユラユラと優雅に水槽内を泳ぐ姿はほとんど見れないということですね。
特に人の動きや物音には敏感で、様子を見に行った時や、水替えの時などはそれはもうびっくりするくらいの勢いで逃げ回ります。
他の魚にはとにかく攻撃的!
これは飼育前からわかっていたことで、飼育してみるとまさのそのままでした。
近づく魚は追い払うように攻撃し、それだけならまだいいですがひどい場合は相手が力つきるまで執拗に追い掛け回すほどです。
臆病が故に、近づく魚を追い払うくらいはわかりますが、何が気に入らないのかとにかく目を付けた相手はこれでもかってくらいに追い回してしまうので、そういった点は覚悟しておいたほうがいいと思います。
無難に飼育していきたければ、混泳は避けたほうが確実です。
アクアリウム界の小さな不良!?
漆黒に赤のボディ。
普段は隠れてる臆病者。
近づく者には牙をむく。
目をつけたら最後、徹底的に攻撃する。
まさにアクアリウムの世界の中の不良です(;^ω^)
他の魚種に比べると体は小さいほうですが、やることはかなりのものです。
実際に飼育してみるとわかりますが、本当に想像以上の攻撃性を持っていますし、飼育者にも慣れずに隠れるか暴れまわるかしかしていないイメージです。
私は個人的にその体色と性質が好きで飼育していましたが、綺麗な水槽の中を優雅に泳ぐ熱帯魚に癒されたいという方にはちょっと向いていない魚種かもしれません。
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暴れまわった末の結末・・・。
私が飼育していたのはわずか数か月程度でした。
飼育は難しくはなかったので、順調に育って体色もくっきりと発色してカッコイイ姿をしていました。
そして、ある時に水槽を新規で立ち上げたために、そちらへ移すことにしました。
とにかくすばしっこく動いて隠れるのが得意なために捕まえるのには苦労したのを覚えています。
そして、新たな水槽へ導入するために水合わせ。
もちろんサテライトを使用してゆっくりじっくりと合わせていきました。
しばらくしてからカタカタと音がするので様子を見に行くと、レッドテールブラックシャークがサテライトの蓋をつついていて、フタがパタパタしていた音でした。
ここで私がきちんと対応していなかったことが仇となりました。
水合わせから数時間後。
サテライトの中からレッドテールブラックシャークの姿はなくなっていました。
見つかったのはその下の床・・・。
ひからびた状態で発見し、すでに手遅れの状態でした。
あの時に蓋をつついていたのは、おそらくその環境が嫌でなんとか逃げ出そうとしていた行為。
まさか蓋を開けるほどではないだろうと思っていましたが、外へ出ていたということはそのままジャンプして蓋を押し上げてその隙間から飛び出してしまったのでしょう。
とても申し訳ないことをして、悲しい想いをしてしまいましたが、とにかくその行動力の強さと自分の思いを曲げない性質には驚かされました。
飼育者失格な最後を迎えてしまったのですが、こうして私のレッドテールブラックシャーク飼育は終了しましたので、それも踏まえて参考になればと思います。
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