
らんちゅうを水槽で飼育する場合には、フィルターの選定に注意が必要になってきます。
らんちゅうは、その性質から飼育環境を考慮しなければいけない魚種です。
特に、どのフィルターを使用するのかは、個体の成長に大きく影響してきます。
飼育目的に合わせて、フィルターを選定していきましょう。
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飼育環境がらんちゅうに与える影響
らんちゅうは、小型の熱帯魚などと比較すると、餌の食べる量が多く、それに比例して糞の量も多めです。
その分、ろ過容量は大きいに越したことはありません。
ただ、らんちゅうは背鰭がないために、泳ぎはあまり得意でなく、まるまるとした独特の体形で、のんびりとゆらゆら泳ぐことが魅力なため、流量の多い大きなフィルターを使用すると、体が痩せ細ってしまうようです。
まるまるとしたらんちゅうらしさを維持するためには、水流を弱くしておくことが重要になるようです。
らんちゅう飼育に適したフィルターは?
水質環境を保つために、大きなフィルターを使用したいところですが、らんちゅうの魅力の維持を考慮する場合は、エアリフト式の投げ込みタイプのフィルターを使用することが一般的なようです。
水流を作るフィルターでも、水槽サイズとフィルターサイズの組み合わせを調節したり、フィルターの出口に水流を分散させる工夫をすることで対策することは可能です。
重要なことは、どのフィルターを使用するにせよ、泳ぎが苦手ならんちゅうにストレスを与えない飼育をすることです。
飼育目的によって機器を選定しよう!
らんちゅうの体形維持のために、水流を避けるという選択は、少しブリード目線の意見となっています。
どれくらいの水槽サイズに、どのくらいのらんちゅうを飼育し、どんな環境にしていきたいのかは、飼育者が決めていくことです。
飼育することだけを目的とするなら、どんなフィルターを使っても、水質を保つことさえできれば飼育は可能です。
らんちゅうらしさを鑑賞したい、またはブリードを目指したいというのであれば、やはり水流は作らないゆったりとして環境を準備してあげることが必要になります。
らんちゅう飼育を楽しむために、自分なりのベストな選択をしていきましょう。